「 煤竹(すすだけ)」というものをご存知の方はそれほど多くないかもしれません。竹細工に関わる方ならどなたでも欲しがる素晴らしい天然素材です。煤竹は、古くからの古民家
などの天井や自在鉤に使われていた竹が、囲炉裏やかまどの煙で燻されて赤褐色に色づいたもの です。こうして煤竹となるには、およそ100年から200年はかかるといわれています。 |
長い年月をかけて自然に燻された煤竹がかもしだす、なんともいえない奥深い色艶は、見るものをふるさと郷愁の世界へと誘ってくれます。現在では大変希少であるためかなり高価で、入手困
難な状況になってしまいましたが、材質は非常にかたく、お茶の道具や尺八などの楽器に利用さ れています。 |
「燻し竹(いぶしだけ)」は、この煤竹に替わり人工的に竹を燻して作られた「人工煤竹」。中でも
「こきりこ。の燻し竹」は、京都山城(やましろ)の地で厳選した自然の竹を切り出し、密閉された窯の中で、約一週間かけて丁寧に燻煙処理したものを、一本一本丁寧に手作業で磨き
上げたもの。磨く過程で独自の特殊処理をすることで、より一層味わいのある色艶をひきだすこ とができました。燻すことで竹の持つ欠点を克服し、割れにくく、虫がつきにくい竹素材になりました。 |
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化学薬品・人工塗料などは一切使っていません |
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燻し竹のもつ奥深い味わいは、重厚さに加え、美しさ、しなやかさ、品格を感じさせ、大自然の 偉大さと息吹を享受していただけることでしょう。オブジェ、インテリア、花器等でご利用いただくことで日本の風情を呼び起こし、現代生活の中に安らぎをもたらせればと思います。 |
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